受刑者達の2/3は精神に支障をきたし、身動きすらせずにただ一点を見つめたまま動かなくなる者が多数である。 そういった者達は、やがて思考を完全に停止させ……望む望まぬに関わらず衰弱し、餓死して行った。 絶望に侵され発狂して行く者達も多数存在する。 歯のない口から喉を鳴らし、例えようのない叫び声を上げる様は、モニタールームからはまるで野生の猿のようにも見えた。 白人も黒人も黄色人種もまるで関係ない。 狂った動物がそこに居るだけである。