日本の死刑者数は、その制度そのものが廃止になる年までに、その数84名に渡っていた。 死刑判決を受けた受刑者数は数年前から加速し、制度廃止から過去五年間に75名がその対象となっていた。 最多の死刑が執行されたのは死刑制度の最終年。 しかしそれでも、五年間の年間受刑者数の平均が15名なのに対し、実際に刑が執行された平均人数は4.2名。 3倍以上もの執行に至らない受刑者が増え続け、死刑制度の廃止が発表された時点で刑務所の中には102名の保留者が存在した。