この刑罰から救われる唯一の方法は、
『死』。
『死』を持ってして、“切望される解放の手段”となるこの罰とこの場所においては“死刑”すらヌルいと思わせる。
そして、唯一許された意志の尊重……
その行為が許され、また、望まれる場所は世界でここだけしかない。
──自他共に生命の遮断行為を許容す。
人は強く死を望んでいたとしても、自らの意志“のみ”で生命活動を停止する事は出来ない。
その“望み”を叶える為には、道具を使用するか、若しくは他人に切望する他に方法がないのだ。
自ら死を遂げる道具はそこにはない。
スティッチは爪や髪の排除の理由を知った。


