ハワイ諸島の端に浮かぶ地図に存在しないその島は、現在は既に無人島ではない。
輸送機が降り立った場所は、島から数百メートル離れた人口の小さな飛行場である。
島に一つ飛行場に一つ、小さな建物があり互いに一本の橋で繋がれていた。
飛行場から島に架かる一本のその橋は、使用時以外は閉ざされていて誰も渡る事はない。
飛行場にある建物は、通称“Suns(サンズ)”と呼ばれ、橋を渡る者達は皆(太陽)をイメージしたが、本来の意味は“三途”である。
いかにも日本人発案のプロジェクトを匂わせる名であるが、ネーミングを決めたのは意外にも米国側であった。


