サーは黒男の言葉を聞くや否や、身を乗り出して迫った。
「俺の勘が衰えてないだって?もう何かわかったのか?まさか犯人が看護婦ってんじゃないだろうな!」
冗談めかしながらも真剣なサーを見て、黒男もまた真剣でいて尖った口調で呟いた。
「あのメッセージには明らかな“意志”がある。恐らくは全ての意味合いを込めてのヒントを敢えて送ってきてるんですよ」
「ヒント……?何故そんな事をする必要があるんだ?犯人は馬鹿なのか?」
訝しげに聞くサーに黒男は答えた。
「あなたの言う通り、ナントカと天才は紙一重ってやつですよ。春だか秋だかわかりませんが、向かう先は……闇でしょうがね」


