【Night in gale】
夜の突風(強風)と訳されるこの言葉は、続き文字で一つの単語として扱われ、
『Nightingale─ナイチンゲール─』と読む。
和名を小夜鳴鳥(サヨナキドリ)と呼ぶユーラシア・アフリカ産ヒタキ科の鳥の名で、春に雄が美しい声で鳴くのが特徴である。
サーの予想した近代看護教育の創始者である“Florens Nightingale─フローレンス・ナイチンゲール─”も同じスペルで綴られる。
“ナイチンゲール症候群”と云う病があるが、世話を“される者”と“する者”の間に妙な恋愛感情が芽生えてしまう心理を云う。
そしてもう一つ、
俗語として“裏切者”や“密告者”と云う意味合いを合わせ持つこの単語。
それら全てが重要な意味を持つと黒男は考えていた。


