「まるでこのロサンゼルスだけを破壊したとしても……幾つもの国を同時に破壊したような感覚が得られるんだろうな」 全ての言葉が聞き取れた訳ではない。 しかし、唯一“破壊”と云う言葉だけはクレアの耳に確実に届いた。 目は……、まるで視点が切り替わったかのような錯覚に陥っていた。 それは紛れもない被害者の目線。 加害者の、しかも勝者であるはずの位置にいるのは自分ではなくスティッチであり、今までクレアが見下ろして来た側の目線で彼を見ている事に不思議を感じた。