目を見開いたまま、ぴゅうぴゅうと虫の息を漏らす女の首からは、常人では想像出来ない程の血が吹き出していた。
倒れる音を防ぐ為、冷静に背中を支えながら女を横にし、返り血を浴びながら奥へと進んだ。
スティッチはまだ微かに“生”を残した女の目が無意識に自分に向いている事に興奮を隠せず、しゃがみ込んでその顔を眺めた。
「スティッチ!綺麗な景色よ、見てっ」
奥からクレアがスティッチを呼んだ時、すでに居間で寛いでいたその家の主人の命もなくなっていた。
時間にして僅か三分強。
こうしてクレアは最小限の力で最大限の絶景を手に入れた。


