最後はふてぶてしさを露わにしながら帰ろうとするサーに、クレアは容赦なく付け足した。 「早く“真犯人”を見つけて下さいな。怖くて表を歩けたものじゃないわ。お願いね」 サーはこの言葉に一度は振り返ったものの、特に何も言えずに表に留めてあった車に乗車した。 クレアもまた、それを見送りながら心の中で呟いた。 (もしあなたに娘が居るなら気を付けたほうがいいわ……)