JUNK LAND【→】


よりによって数日の間に二度もの、早朝の電話にサーは思った。

(不機嫌になる内容は頼むから止めてくれよ……)

サーのこの願いは虚しくも中を舞い、部下もまた、察した口調で実に言いにくそうに情報のみを伝えた。

「実は……クレアが現れましてですね……。場所は、L.A.です……」

その内容にまたしても素晴らしい寝起きを見せたサーは、すかさず質問で返した。

「現れた?!生きてるみたいな口振りじゃあないか。“発見された”の間違いじゃないのか?遺体だろ?」

「いえ……本人です。……生きてます」

サーの手は、首筋ではなく頭をかきむしっていた。