JUNK LAND【→】


クレアの両親の驚き振りは勿論相当なものであった。
スティッチの名はサーから聞いていたからである。

FBIの見解……即ち容疑者候補である。と云う事も。

しかしその電話口から放たれる様々なQuestion(問い掛け)も、スティッチは予め用意していた回答でさらりと流し、

クレアの“失踪”と自分の置かれている“状況”のみを“両親の口から”確認した後、電話を切ってこう言った。


「両親の動揺振りは尋常じゃないな。全て予想通りだよ……。この後の事は言った通りに頼んだよ」


「心配しないで……、アナタの言った通りにするわ。愛してる」


クレアはそう答えるとスティッチを見送り、散らかった写真を片付けた後、鏡を覗いた。