「そろそろ潮時だな……」 身柄確保の前日、スティッチは僅かばかりの過去を振り返り、そう呟いた。 飲みかけのBourbon(バーボン)のグラスを置いたTable(テーブル)には…… 殺害された十名の遺体が映った写真が散らばり、凶器に使用されたダガーナイフが置かれていた。 「それにしても……、何てSensual(官能的)なんだ……」 解放した欲求を滲み出しながらそう言った後、取り出した携帯電話でクレアの自宅のNumber(番号)を押した。