「その中のたった数名の事件の関与を、クレアの失踪と結びつけるのは早計すぎやしませんか?」
サーは鼻をクスリとすすりながら答えた。
「いやあ、スティッチ君。数名じゃなく、十数名だ。クレアがその数に入ってなければいいがね……」
「クレアがどこに居るかなんて知りません……が、Seven(7)だって?事件への関連も証拠がなけりゃ、そんな数字にえんもゆかりもないですよ」
薄ら笑いを浮かべるスティッチにサーは被せるように聞いた。
「まあまあ、クレアも含めて本当にこちらが証拠すら掴めない訳ですからな。しかしそれこそがLucky(幸運)なだけかも知れんよ。Lucky Seven(7)に縁があったりしないかい?」


