JUNK LAND【→】


そして更に余裕を見せつけながら、

「いやいや、これは失礼した。勿論お帰り頂けますよ。また“任意で”お越し頂けると助かりますなあ。クレアを一刻も早く“見付ける”為に、ご協力お願いしますよ」

気を悪くしたのをあからさまにするスティッチは挑発するように微笑みながら、煙草の煙をサーに向けて吐き出した。

「ところでMr.(ミスター)。このアメリカでは年間何件の殺人事件があるかご存知ですか?」

スティッチの意味ありげな質問にも動揺を見せる事なく、また当たり前のように答えた。

「勿論だが、何かね?」