余談ではあるが、以後五年間でアメリカ全土ではおよそ十五万~二十万件の自殺者が存在する。 サンタバーバラでの女生徒の自殺は、この年間約三万件を越すであろう自殺者の数字の中の“たった”一件である。 実はこのサンタバーバラでの自殺を機に、全く同じ“きっかけ”で自ら命を絶った人間が八名存在する。 五年の歳月。十五万件以上の自殺者の中の僅か八件。 勿論、この八件を関連付ける者は誰一人として居なかった。