詩織は、依存を断ち切ると心に決めて正人と待ち合わせ、帰りの車中に後悔すると云う行為を何度も繰り返していた。
頭ではわかっているのだ。
しかし、麻薬とSEXと云う二つの依存が離脱症状を引き起こす。
しかし、吉行からのプロポーズは彼女の最も待ち望んでいた言葉である。
何度も心の中で繰り返した、「まだ間に合う」と云う“否認”。
この呪文を払拭し、再度堅い決意の下正人にメールを送った。
自らが選ぶのは、欲求ではなく愛情なのだと……
身体の疼きを自らで鎮め、吉行とまだ産まれぬ子供の写真を胸に……
メニュー