JUNK LAND【→】


吉行は詩織の身体を弄びながら、いつも考えていた。

いつも、いつも、身体を抱きながら、愛の言葉と喘ぎの息を聞きながら、しかし心は抱けず、

いつも、いつも、いつも、いつも、それが真実であるのかを……

虚像の中にただ一人、いつも中心に居る彼の背景は、およそ思ったように動いてくれる。


それが“嘘臭く”てたまらない──


そう思えてならなかった。