吉行が持つ全ての物事に対しての虚無感。 詩織からの真実の愛情すら虚像にしてしまい、挙げ句見つけた詩織への“興味”。 興味本位で始めた愚行は、詩織の愛情と性欲の混乱を招き、性の虜へと貶めた。 その生贄になると云う、偶然手に入れた“幸福”で身を落とす薬物中毒の正人。 正人によって、薬に浸かって行く詩織。 そんな詩織から、それでも尚与えられる“愛情”に真実の“形”を見い出せない吉行。 そして繰り返し行われる“愚行”