そして黒男は時折、 スティッチと互いに感じる同じ匂いの下、顔を合わせ酒を酌み交わした。 どちらも口数は多くなく、言葉の節々にある“微妙”を互いに感じる事が出来た。 理解しあえる存在と云うのは、そうそう存在するものではない。 もし二人が同じ趣旨、同じベクトルの本能を持っていたならば、絶対的なPartner(相棒)になっていたであろう。