中学在学中に、既に有り余る『正義感』を極論の域まで高めていた黒男。 諸悪の根源は人類の知能の産物である。 だからこそ“発展”と“崩壊”を比例させるのだと…… その時に授業で書いた作文は、彼にとってはちょっとした悪戯心であったが、担任の教師を驚愕させた。 危険視される程のその作文……、いや“作品”は“作品”として取り上げられ、各メディアをたらい回しにされた。 それが遠く海を隔てた場所に居るスティッチの目に触れていた等、13歳の黒男には知る由もなく、また、知る必要すらなかった。