天才とは、生まれ持った“天性”の“才能”を効率的に活かした産物である。

俗に、1%の“閃き”と、99%の“努力”であるとよく言われるが、その1%の“閃き”こそが天性であり、凡人には携えない程貴重なのである。


幼少期にして既に“善”と“悪”の図式に興味を抱いた黒男は、極端なまでに悪を憎み、いつしかそれそのものが生きる上においての“糧”になっていった。


才能の片鱗を覗かせるきっかけを作った『母子殺害事件』は、黒男が成人して才能を発揮出来るようになるまで、解決を見ないままにある種の『目標』となって存在した。