「にも関わらず、これから我々が行う事は時代の逆行だとは思わないか?」

「お言葉ですがPresident(大統領)、歴史は繰り返すものです」

「しかし、無駄……と言うのもなんですが、シンプルではあります。やはり無駄は省いて行かねば……」

次に合衆国最高裁長官と国務省(他国で云う外務省)長官の二人が会話に割り込んだ。

「ところでC.I.A(Central Intelligence Agency─アメリカ中央情報局)と精通していたのは彼だね。あんな人間もいるのだな……

しかし、まさにUtopia(理想郷)だ。
私は別の意味で歴史に名を残すかもわからんな」


嬉しそうにそう語る大統領を乗せ、ヘリは静かにPearl Harbor(真珠湾)へと飛び去った。