一方のスティッチは、その一度の応答でおよその推測を立てていた。
(なる程……クレアは何らかの形で関与していたんだな……)
スティッチがノーラとクレアの二人を題材に思考を働かす時、材料は四つある。
一つはRape事件の設定。
一つはその後の友好関係。
一つはクレアがわざわざ話に来たノーラの性癖の話。
そして今の応答である。
流れとクレアの返答を受け、クレアがノーラの死に対して怒りや悲しみの感情を抱いていない事を確認すると、次に確かめるべき内容を絞った。
「ところで……どうやって知ったんだい?」
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