JUNK LAND【→】


スティッチにはどうでも良い事であった。

皮肉な事に、様々な教養を身に付け、精神構造を学び、人の醜さや脆さを理解するスティッチにとって、“容姿”の優劣等とるに足らない事であり、一種の『仮面』程にしか感じていなかったからである。

(全くこいつらの知能の偏りには呆れる……)

そこに居るのが“美女”であるなら、こぞってAppeal(懇願)しに行くであろう事がわかっていたからだ。

(いずれにしても、仮面には興味はないんだよ)

そう思いながらも連れられて目にした女に強い“縁”を感じざるを得なかった。