吉行にはその行為があまりにも魅力的であり、快感であった。 その感情は無論愛情とはかけ離れたものである。 しかし、詩織に対しての興味は嘘偽りのない感情。 例えそれが“身体”への興味であってもである。 そして時々ふと、困惑する。 「自分はこの女を愛しているのだろうか?」と。 上に跨って腰を振るまでに開発された詩織を見上げながら、興味と冷静の硲で……