詩織は籠の中で育ち、環境が彼女を純粋なままに成長させていた。 初めての男性への興味は、純粋な彼女の恋心を増幅させた。 思い描いていた全てがそこにあるように感じ、幸せの中で過ごした。 世間知らずで夢見がちだった彼女は、吉行に夢中だった。 そしてまた、吉行によって初めて知らされた女性の快感は、詩織の愛情の深さと比例しながら高まって行った。