「真希?どうしたの?」


「…敦志がさ、浦野君とは小学校の時クラブチームが一緒でね、話したのがきっかけで仲良くなったんだって。まぁ、家も近いけど」


「へぇー…、そうなんだ」


「それから、中・高と同じ学校でね。浦野君は容姿からしてもカッコいいでしょ?野球の上手さや、人懐っこい所とか。たまに抜けてて…女子からは大人気だったの」


やっぱり…モテるんだ。


秀哉君…優しいもんっ。


真希の話を聞いてて少しだけ、胸が痛んだ。


「告白も結構されてたんだけど…浦野君、全部フッてた。付き合うなんてなくてさ。野球がやっぱり、一番なんだ。って言ってね」