「そーいやぁ、夢叶ん家って学校から近いんだな。もぉ、着いた」


その言葉と同時に足を止めた秀哉君。


私も止まる。


あぁ、もぉ、着いた。


なんで…私ん家ってこんな近いの?


「…でも、駅からは遠いな」


「そうなの。秀哉君は?」


成り行きで秀哉君の家の場所をちょこっとだけ聞く。


「俺は、学校と駅の真ん中ぐらいかな?敦志と家、近い」


「そうなんだ。あっ、送ってもらってありがとう」


今頃気づく私って…バカ。


「いや…方向一緒だし。ついでだよ!」


ウソ…。


絶対、そんなのウソだ。