こんな、静かな沈黙も…苦しくない。


恥ずかしさは…まだあるけど。

秀哉君…ありがとう。


「なぁ、夢叶。やっぱり、監督と仲良いんだな」


静かな沈黙の時間も終わり、秀哉君が口を開いた。


「うん。よく話すよ」


まぁ、話す内容はだいたいお父さんのことだけど。


お父さんは野球をあまり語らない。


自慢できる結果を残してきたのに、その話を進んで話すことはない。


お父さんの野球の話なんかお母さんから聞いて、小川先生の話もちょこっとだけだけど、聞いた。


なんで、話そうとしないんだろ?


なんか、理由あるのかな?