恥ずかしいっ…。


断られたらどうしよ…。


そう考えるとじわじわと沸き上がってくる涙。


ギュッと目をつむると、


「…………行くぞ、夢叶」


「えっ…」


腕を引っ張られて…部室をでた。


目の前には…秀哉君。


「帰るぞ」


「…うんっ」


そして、前に進んで歩いてく。


秀哉君と手を繋いだまま。


お互い、無言のまま。