後ろ姿の秀哉君が見えなくなるまで、ずっと外にいよう。


そう思って秀哉君を見てると、いきなり後ろを振り返って、手を振ってくれた。


すごくびっくりしたけど、私も急いで振り返す。


それを見た秀哉君は笑って、前を向いた。


真希は須坂君との話しに夢中になっていて気づいていない。


秀哉君…やっぱり、かっこいいよ。


消えることなく、日に日に積もっていく君への想い。


「好き…」


好きなの。


募ってく気持ちを感じながら、夜の暗さと電灯の光に消えていく秀哉君を見ていた。