「いや~流石ですね。圧倒的に優勝してしまうのですから。」伊集さんが言うと、

「放送を担当していたものが色々言ってしまったので、お詫びと言っては何ですが…」と言って渡されたのは、琉球舞踊の無料鑑賞券と5つ星レストランの優待券だった。

「また、沖縄にいらっしゃって下さい」と残し、去っていった。

「折角貰ったんだし、冬哉明日にでも見に行かない?…レストランも。5つ星だから服持ってきて無いし。」鈴美が言って、まぁ、もう夕暮れだしな。

「そうだな。じゃあ、別荘に帰るか。」と俺は言った。