いよいよ明日は結婚式。わたしはすっごくどきどきしている。

調理師学校に通う勇人は明日のために学校の寮からわざわざこっちに帰って来た。

「姉さんがそんなんでどうするの?明日ドジが発動してドレス踏んで転けないでね?」……うるさい弟。

「そんなこと言わないでくれる?…勇人こそ大丈夫なの?」

「ん?二次会のこと?…大丈夫。場所キープしたし。お姉と共同で面白いことやるから。」勇人の言うお姉は鈴花お姉ちゃん。姉さんはわたし。

「面白いことって何?」

「言ったらダメじゃん。」…突っ込まれた。

「ま、明日のお楽しみだよ。…お姉に聞いてもダメだよ?」徹底ぶりが凄い…

「花嫁は早く寝ることだね。…化粧乗り悪くなるよ?」

「勇人!!」たまにこの弟は毒をはく。

「おー怖。じゃ、退散しますか。」と自分の部屋に入った。

リビングにわたし一人きりになり、居たたまれなくなると、部屋に入り、お風呂の準備をして、お風呂に入り、早々に寝た。