先に帰って来たのは雪子お義母さんで、冬哉はまだみたい。

冬哉はスピード戦が得意なのに…幾らなんでも遅いよ…かれこれに2時間は掛かってる…速い場合は30分で帰ってくるのに…

その時チャイムがなり、冬哉が帰って来たと思って出て見ると、警察の人二人で抱えられた冬哉だった。

「えッ!!冬哉!!しっかりして!!冬哉ッ!!」声を掛けても全く反応を示さない冬哉。

雪子お義母さんが、「大丈夫。力を使いすぎただけ。今日中には目を覚ますわ。」って言ってくれて、男手がいないから、警察の人に冬哉の部屋に案内して、ベットに寝かせると、警察の人に「ご迷惑をお掛けしました。」と頭を下げたからわたしも習い、頭を下げた。

「冬哉の側にいてあげて貰えないかしら?きっと私より鈴美さんの方が早く目を覚ますから。」と警察の人が家を出た後に言われて、

「はい。雪子お義母さんにお願いするつもりでしたし。こちらこそお願いします。」と言って雪子お義母さんと別れると、冬哉の部屋に入り、冬哉の部屋にあった椅子に腰掛け、冬哉の手を握って、早く目を覚まして…と祈り始めた。

夕方…

まだ目を覚まさないで、わたしに回復能力があれば…と考えていた。