目から涙が次から次へと
頬を伝って落ちる。


先輩に彼女が居る事は知ってたんだ。

でも、好きになっちゃった。



今更ながらに、告白したのが放課後で良かった。

泣いてる姿なんか誰にも見せたくはないから…。



「失恋おめでとう、綾(あや)ちゃん」


今日はなんてついて無い日なんだろう…?

一番会いたくない人が目の前に居る。



綺麗に染めてある金髪

憎たらしい程に整った顔

人をバカにする様に細められた空色の瞳


…………赤坂絢耶(あかさか じゅんや)だ。