だけどキョーヤは、私をフロアに案内すると 「俺、奥にいるから」 って言って、さっさとVIPルームに引っ込んでしまった 「え?」 じゃなんで、私をここまで連れてきたわけ? 「踊りたいだろ?」 私の思考を読んだように、キョーヤが言う。 そのままパタンと閉じられる、奥への扉。 あ……そっか。 ここで好きなだけ踊っていい、って昨日言ってたもんね。 確かに、こんなに広くて防音性もバッチリ ここなら思う存分踊れる……けど