「踊りたいなら、ここ使え」




「ここ?」



「そう。ここのフロアは平日空いてる

俺は夜は大体ここにいるから


俺がいるときは好きなだけ踊っていい」




キョーヤの、そんな申し出。


あの、今は人であふれてるダンスフロア。



あそこで、好きなだけ踊れる?



それはすごく。

すごく魅力的な誘いだった。




……けど。



「ううん」



私は首を横に振った、