私はただ、好きなダンスをしてただけ。


突然、追いかけられたり。


攫われたり。




なんか、貯め込んでた緊張が

一気にほどけたって言うか。


立ち尽くして、ぽろり。

もう一筋、なみだ。





「大丈夫?」


ジョシュアが数歩、歩み寄って私をきづかう。



「おいおい、どーすんだキョーヤ

『コースト』に目つけられてるっていうから

どんな娘かと思えば


すげー普通の子じゃん


こんな子巻き込むの、ナシだろ」



たしなめるように、kが言う。



キョーヤは、地面に視線落として

少し、考え込んでから言った。