足音と共に、名前を呼ばれた。 「遼太郎……」 学校から別々に出てきた遼太郎が、こっちに走って来た。 あああああ、どうしよう。 なんでよりにもよって、この二人が。 キョーヤと遼太郎は、視線を合わせるなり、何かを感じ取ったみたいだった。 その何かって言うのは勿論、親しみとか興味とかじゃなくて……