すぐにないもない風を装ったけど
一瞬つらそうな顔したよね
「……キョーヤ、今日はバイクはやめておけ
俺が送っていくよ」
ジョシュアが何かに気づいてそう口を開く。
「……平気だよ」
キョーヤはバイクを出そうとするけど
ジョシュアはそれを、許さなかった。
「ホミちゃんに何かあったらどうする気だ?」
「なんだ、ジョシュア、お前マジでホミ狙いなんじゃねえだろうな」
「今はそんな話してないだろ?」
突然、ケンアクになる二人。
「…………うっせえ」
床にだらっと座り込んでいたシンが、その時立ち上がった。
「俺が送る」
それだけ言って、ポケットから車のカギを出す。
