「ほら、痴話げんかはその辺にしとけ ホミ、家は平気なのかよ?」 kに尋ねられて、ハッとする。 やだ、もう七時過ぎてる。 今日はママが夜勤じゃないから もうそろそろ、家に戻らないと。 「仕方ねえ、送っていくか」 キョーヤが、廃工場の片隅に止められたバイクに歩みよる。 「……つ」 と、その動きが急に、ぎこちなくなった。 今・・・・・ 足をかばった?