「もう朝練とか嫌だよー!」




「まぁまぁ、バレー部に入った宿命として頑張りなよ。」




「私より眠そうな顔してる美雨ちゃんがよくその台詞言えるよね。」




「いやー、眠いもんは眠いじゃん?」




「まぁ、そうなんだけど…」




くだらない会話をしているうちに学校にたどり着いた。




「あ、優樹いるかな?」




美雨ちゃんがニヤニヤしながら聞いてくる。




「そんなの聞かなくてもいるし。」




「え!?よく分かったねー!やっぱり優樹のことが好きすぎて…」




「違ーう!たまたま目に入っただけ!」




「でも好きなんでしょ?」




美雨ちゃんはずるい…。




そんな意地悪な、無邪気な目で見られたら困る…




私はふとサッカー部の方を見た。




「あ、君の愛しの彼氏がいるよー。」




「ちょっ!ちょっとひかりちゃん!?今完全に話変えましたよね!?」




美雨ちゃんは頬を膨らませている。




…可愛い。