少し歩いたところにトンネルがあった。
あまり大きくない。車一台が通るのがやっとだろう。

ふわっと、トンネルから出てくる吐息のような風が私をなでた。
背筋が冷たい。氷が流れたようだった。

「行こう」
晃は懐中電灯をつけ、中に入っていった。私たちも続いた。


…………


ニチャ、
ニチャ、
ニチャ


足元には泥がたまっているようで、歩くたびに不気味な音をたてた。

静かだった。
私たち4人の息づかいしか聞こえない。