はじめましてから、

早々と時間は過ぎたけれど



本当に君のお父さんは、

些細な事があった時や

何気ない日常で僕を使っては

思い出に残すね。

嬉しい事なんだけれど使われる僕が

疲れてしまうぐらいに…




でも、それだけ家族の事が

好きなんだって思ったよ。

レンズを覗いてる眼は、

本当に楽しそうだったから。


それに僕も本当に楽しかったよ。

君達が喜んでくれるよう、

なるべく綺麗に撮れるようにしたり



何より、君の笑顔は輝いていたから…



こんなクサい事考えて、

自分でも笑ってしまう。



それでも、輝いている。

そう感じてしまうんだ。




僕は、




君の事が好きなのかな…




こんな冷たいカラダでは

君に想いを伝えられず

想う分だけ辛く苦しくなるのに、

心なんてなければ…

そんな馬鹿な事を考えてると



君はもう大学生になり、

家を出たね。

家を出る時はやはり僕の出番で

君の両親は少しだけ涙ぐんでいたかな

僕も名残しかったよ…