晴れやかな青空です。

窓を開けて石鹸作りをしていたアスうさぎさんは、見慣れない黒い物体を目にしました。


「何かしら」

気になって外へでると、大きな音を立ててバイクが走り去っていきました。



「あれは……しましまパンツマン!?」


そこに金物屋の花吉さんが走ってきました。



「アスうさぎちゃん!ニュース見た?」


「ニュース!?石鹸作りをしていて見ていないけど」


「青島県の熊どんが失踪したんやって」


「熊どんって、あの?」


「そう、あの。でな、子どもらが黒い物体がうろうろしてるって騒いでて」


「黒い物体なら……」


「見たん?」


「黒い……ちらっと見ただけだから、何かわからなかったけど……しましまパンツマンがバイクで」


「間違いない!あの人が追って行ったなら」


「花吉さん!?熊どんはどうして失踪したの?」


「ん……何でかな?」


「忙しすぎてイヤになっちゃったとか?」

アスうさぎさんと花吉さんは腕組みをして首を傾げて考えます。