旅館の中居イチノちゃんが旅館に戻ると、女将のコルキさんが旅館の玄関でゆるキャラなっしーと話をしているところでした。


なっしーの強烈な異様な臭いは相変わらずです。


昨晩は確か、お風呂へ入ったはずなのに何でこんなに臭いん?

イチノちゃんは思います。


「この道を真っ直ぐ右に1キロほど歩いて、一本松を左へ曲がり……」

コルキさんは、なにやら道案内をしているようです。


「遠いなしなー」


「あいすみません。小さな村ですから」


コルキさんは少し疲れたような声で言いました。


「女将さん、ただいま。遅くなりました」


イチノちゃんは、女将コルキさんに頼まれた書類を手渡しました。