全部ボタンを外したところで

直の手を掴んで、胸元に持ってった。


「直…いいよ…」



直は、手を引っ込めて

違う方を見た。


「ダメだって、マジでヤバい…

やさしく出来ないし」



「やさしくなくて…いいよ…

直、抱いて…」



直は、私の言葉に黙ってしまったが

次の瞬間、私の上に覆い被さった。



「鈴のせいだからな!

女から、誘ってんなよ」



私を見下ろしながら、

色気のある顔で言った。


そんな直に、私はにっこり笑った。



「直に、抱いて欲しい…」



その瞬間、直の何かがキレて、

激しくキスが振ってきた。


私の口の中を暴れ回る、直の舌。



閉じていた目を、うっすら開けると

目の前に、色気たっぷりの直の顔。



「直…なお……スキ…」



私の言葉に、更に激しくなる直。


首筋や鎖骨をキスをして

胸元に到達した時には

自分の声とは思えない

甘い声が、漏れた…。



「兄貴の部屋に、聞こえるんだからな」


「だって~直が、エッチ過ぎる」



私の言葉に直は、イジワルな笑みを

見せた。