トライアングル

「あれー?何々ー!

俺、まだチャンスあんの?」


「ない、絶対ない!!

勘違いしないで!!」



私は急いで訂正した。



「冗談だって、そんなにむきになると

余計怪しいけど…

って早く滑ろうぜ!」


「うん…」



その後は私も慣れてきて、最初は怖いと

思ってた急斜面も平気に滑れた。



またリフトに乗ると、淳が見つめてくる。

さっきは平気だったのに、何故かうるさい心臓…



早くおさまれ!!


「鈴って、おっもしれーな!?

攻めてもいいわけ?」


「ダメ!!やめて!!」


「そんな顔されると、マジでやべぇーんだけど

キスしていい?」


「ダメだって。

何言ってんの?」


「鈴…こっち向いて…」


「向かない!!」


「向かないと無理矢理キスするよ?」