トライアングル

直はゆっくり腰を上げて、こっちへ

向かってくる。



私の側まで来ると、私の腕を掴んで

部屋を出て歩き出した。




「こんな時間に1人で男の部屋に来んなよ」


「ごめんなさい。

でも直と話したくて…」




廊下を歩いていくと、外階段に行ける

ドアを開けた。



外の風が涼しくて気持ちがいい…




「で?言い訳でも言いに来たの?」


「謝りに来たの」


「へぇー…許さないよ」



直の冷たい視線に思わず目を逸らす…



すごい勢いで顎を掴まれて、無理矢理視線を

合わせられた。