トライアングル

「そーゆーのをガキの頃から見てたから…

兄貴には叶わないんだって、思ってたし

いつまでも対抗意識があるのかも」


「直……たくさん傷つけたのに…

何でずっと…スキでいてくれるの?」


「わかんねぇ。キライになれたら楽だった…

よな。でもムリだった…」


「ありがとね、直。

一生かけて、償いたいな…」


「ははっ。それ、最高だな」




直は私の後ろに回り込むと、後ろから

抱き締めた。




後ろから回されている直の手をキュッと

握った。




直に顎を後ろに向かされて、横を向くと

直の顔がすぐ近くにあって、甘いキスが

降ってきた。



お互い舌を絡めようとすると…




ドン!ドドン!!



シューーーーー



ドドン!ドン!ドン!




打ち上げ花火が始まった!